さて、今回娘、どうしても御来光が見たいと言うのだ。
なんでもいろいろ願掛けしたいみたいでね。
御来光といえば、
別山に登るなんて思いつかなくて、当然
白山を目指すのだけど、
さ、どのコースで行こうか?
母、行ったこともないのに、なんとなく
展望歩道が楽そうな響きなので、
これにする。(コースタイムは一番長い。)
コースタイムが長い理由、登ってみてわかったが、登りが緩いわけではなくて、
室堂の前に到着するのではなく、室堂をかなり通り過ぎて平瀬道に合流するのだ。
遠回り、ってことだった。
地図見てたくせに、全然気がつかず。
全く残念な母。
我が家、カメ足なので、かなり早起き。
1時20分に起きる。
そりゃもう、すごい星空。
娘には初めての星空じゃなかっただろうか?
上を向いてれば流れ星が目に入る・・・っていうものすごさでね。
他のテントもガサゴソと動き出してはいたけども、多分我々一番出発が早かったと思う。
(なんせ足が遅いので。)
2:00 標識のこちらに到着。
空は満点の星空だけど、あたりは真っ暗闇でそりゃもう~怖い怖い。
でね、この木道、延々と続くのかなと思っていたのだ。
2:28 ここ。どこだこれ?
木道は割とあっというまに終わった印象。
そして何度か沢を渡る。(聞いてないってば。)
そして、樹林帯に突入。(わお!)
蛾やらなんやらが顔に向かってバシバシ当たること。
それにクモの巣も。
2:44 待望の
アルプス展望台に到着。
この頃までだった。満天の星空。
ここでも流れ星を見たけど、それが最後。
なんせ真っ暗でね。
そうそう、
別山方面にたくさんのヘッデンの明かりが見えた。
そうか、その手があったか~と、ここでは初めて気がつく。
皆さん健脚でらっしゃる。
そしてまだ続く樹林帯を歩いて、抜けてしばらくしたら
3:20 やっと、この標識。 室堂まで500m。
やったー、もうすぐ~。っていうのと、
道、間違ってなかった~という安ど感。
だが、この後、道に迷う(!)。
そのまま歩いてたらお花畑に入りそうになり、あれれ?と違う方向に向いてもお花畑・・・?
広めのスペースになってたみたいで、5分ほど抜け出せなかった。
結局、斜め左方向に道を発見することができ、一安心。
PETZL(ペツル) ジプカ2今回、持って行ったヘッデン。今、スペックを見ると40ルーメンとのこと。キャンプでトイレに行く程度なら全然OKだが、夜間登山では正直、明るさが足りない!! 山頂目指してる時、後ろを歩いてらした方のヘッデンが凄く明るかったのだが、うらやましかった。
室堂には3:40に到着したのだが・・・・ガッスガス。
山頂で長い時間待ってるのも寒いので、
室堂で待機して、4:00に出発。
長い行列でそれこそカメの歩みだったのでしんどくはなかったのだが、
明るくなるにつれて、あまりのガスガスっぷりにがっかり。
御来光が見えそうな時って、神主さんが駈けあがっていくんだけど、
それもなかったので、今回はだめなんだなぁ、と。
4:53 ま、記念に撮っておこう。
「お池めぐりして、もう1つのてっぺんの
大汝に登ってみようね」って言ってたんだけど・・・
この天気だったので、止めた。
地図に"
ガスの時、迷いやすい"という場所があったのだ。
下りる。
5:50
ほんとにうらめしい。
前回と言い、ガスの神様に祟られてはいないか?我が家。
6:14
室堂で娘の山バッジを購入した後。
晴れないよね。
今回は見れなかったな。
御前峰。
見ると、いつもばあちゃんに会ったような懐かしい気分になれるのだが。
弥陀ヶ原の木道を過ぎて、野営場が見えた。
お隣がいない・・・どころか、半分ほど撤収済み?ってことは
別山?
それか、
御前峰の後、
観光新道とかで?
と、いろいろ妄想。
皆さん、健脚でうらやましい。
6:54 ミラクル。
雲が流れ始めた。
7:14
エコーラインを下りてきているところ。
ここはこんなにいい天気。
お池めぐりしてたら室堂は・・・・と、ここで後悔の嵐。
そうそう、この
エコーライン。
石がいい具合にはめられていて、とても歩きやすくなってた。
2年前は石ころだらけで歩きにくかったのだが。
そういえば、
砂防新道の道も段差の石段が歩きやすい高さに揃ってて、
歩きやすくなってた。
7:20
エコーラインとの分岐に到着。
ここはこんなにいい天気だけど、
御前峰方面はどうも雲がふわふわ。
7:34
さ、戻って来た~。
やっぱり素敵だ。この赤い屋根がなんとも言えない。
娘の研究材料のお花を探しに
池塘へ寄り道。
終わりかけだったが、
クロユリも咲いていて娘大喜び。
おやおや。
振り返るとガスが・・・。
テントに帰ると、ほとんど誰もいなかった。びっくりや。
みんな荷物担いで登ったん?
朝早くに荷物まとめたん?
すごいなぁ。
8:06 さて、お腹がすいたので、朝ご飯。
豪勢にドライフーズ、3つ食べちゃう。(二人でね。)
9:11 朝ご飯後、撤収もサクサク進み中。
9:37 水の補給も済んで、いざ、出発!
帰りはお花も撮らないし(登りで散々撮ったので)
サクサク下りて、10:38
甚の助。
相変わらず、我が家は上で。
そしたら、
別山がこんな風に。
別山のてっぺんは、右から2番目・・・ぽいけど、実は1番右のてっぺんでね、
とか、
あの左の山のてっぺんに登る道がしんどいとよく言われるけど、実際そうでもなかったよ、
とか、
左の山のてっぺんに登ったら、後は
北アルプスとか
御嶽山とか、
乗鞍岳とか見ながら歩けるよ、
とか、娘に話していたら・・・
「今度、別山行きたいっ!」と、娘。
じゃあさ、1日目に白山登って南竜に泊まって、次の日、別山経由で帰ろうか?
ここからがまたすごい行列でね。
何人くらい繋がって歩いてたかなぁ。
20人はいたなぁ。御一行様で
中飯場まで。
中飯場までの下りで、泣いてる小さい子がいてね。(その子は登り)
どうぞって飴ちゃんあげてみた。
驚いて泣きやんだようだけど、息子が暴れてる時に飴ちゃんをくれた綺麗な人がいて、とても助かったのを思い出してね。
いやぁ・・・・パパとママ、お察ししますわ・・・・。
それから、中飯場を過ぎて、石段と迂回路との分岐のところでトレランで下りてくるパパとボクに抜かしてもらったんだけど、
ボクも一緒に走って下りてった。小学校低学年くらい。一体何者なん?凄すぎる。
そしてやっとゴール。
12:55
別当出合に到着。
ホントに良く頑張った。
別当出合の自販機のところにアイスクリームも売っていて、
娘はご褒美に買いに行った。200円。
母、11kgの荷物で済んだのは娘が9kg担いでくれたからで。
文句ひとつ言わず、なんとも従順に最後まで歩いてた。
これが息子と一緒だったらヤツは我儘放題の暴れまくりで
今回の山行だったらそりゃもう大騒ぎだった事と予想され。
なんや、いい子やったんや。
朝遅刻せずに学校に行ったり、
しょっちゅう家の鍵を無くさなかったり、
出したものはきちんと片づけてくれたりしてたら、
もっと早くいい子やとわかったのに。
その娘、
「すっごい楽しかった❤
今度、南竜のキャンプ場に行く時、友達も誘っていい?」って。
・・・?。
母にどう?って聞かれてもなんとも思わんけど、
誘われた友達は答えに困るんじゃないの?
っていうか、ちゃんと白山登山がついてくるって言ってや。
っていうか、よくそんなこと思いついたね?
ホントにしんどくなかったんだな?
それと、
「今度はお池めぐりして、大汝も絶対登ろう?」だって。
それを聞いた、父、
「それってさあ、好きってことなんちゃうん?
山登りが好きなんやで。」
頼もしい限り。
このまま成長して、母の荷物も担いでほしい。
~メモ~
南竜(山荘) 標高 2080m
御前峰 標高 2702m
別当出合 標高 1245m
2:00展望歩道入口→3:40室堂着
室堂4:00発→4:50頂上5:10→5:55室堂6:14→エコーライン、南竜池塘経由→8:05南竜野営場
南竜野営場9:37発→ 甚の助10:38着→ 別当出合12:55着
今回、ツアーバスで登山している御一行様を何組も見かける。こんなに多いのは初めてだった。
(1グループ30名ほど?)
そして今回ほど、登り下りともに渋滞して行列して・・・ってことはあまり経験がないことで、驚いた。
(山頂へは毎回行列だけど。)
大好きなワンダーランド白山の魅力がより多くの人に分かってもらえると有難い。
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